バイクで四国を一周するRTA、はぁじまぁるよー。
鳴門ICを通過したタイミングで計測開始、レギュレーションは四県の端っこっぽいところを周ればおk。先駆者はいないっぽいので俺たちがルールです。
それではよーい、スタート
まずは鳴門ICまで向かいます。19時に出発し、明石海峡を越えて淡路島を高速で全カットして21:30に到着。
俺たちの伝説はこっから始まる。暗闇の中、まずは室戸岬に向かってバイクを走らせます。
普通に暗すぎて自分たちが今どこを走ってるのかもよくわからないまま、海沿いのワインディングを疾走。昼間に走ったらめっちゃ良い景色なんだろうな~とか思ってたら室戸岬に0:17到着。
バイクを停め、道路脇の森に入って空を見上げると最高の星空。天の川まで見えた気がする。でも道路に戻れば星はほとんど見えなくなり、森に入ると満天の星空。ちょっと移動するだけでこんなに違うんだ、と楽しくなり、2人でずっと行ったり来たりしていた。
それに、岬の灯台の光が非現実的に凄かった。山の上に建っているのだが、数秒おきに光線が視界を横切って海を照らしている。光のスケールのデカさ、自然の星空が作りものみたいで不思議な気分だった。
本当に最高の景色だったので、(もうここでおしまいにして帰るべきなのでは……?)という意見が持ち上がったが、ここまで来ちゃった以上やり遂げるしかない、と気合を入れて先に進むことに。もうお分かりかと思いますが、この時点でかなり疲労が来ています。
気を取り直して、次は足摺岬へ。いったん高知で給油し、再び南下。四万十のあたりで僕の眠気が限界突破し、半分寝ながらなんとか到着。時刻は4:50。今振り返ると、室戸→足摺の深夜220kmがこのRTAで一番しんどかった。
取りあえず日の出まで大休憩しよう、ということで持ってきたクッカーで味噌汁やコーヒーを作りながら朝日を待つことに。
次は愛媛。なんかすごそうという理由で九島大橋を目的地に設定し、北上。しかし太陽が昇り始めると僕らに危機が訪れる。ぽかぽかの陽気による圧倒的眠気だ。マジで舟を漕ぎながら(バイクなのに)運転していて、幸い2人同時になることはなかったので事なきを得たが、正直このあたりの記憶は一切無い。
さすがに事故る、ということで宇和島あたりで路駐して看板にもたれて仮眠した。20分程度だったけど、人生で一番よく眠れた気がする。メガシャキ飲んで完全復活したので先を急ぐ。
九島大橋に9時到着。高い橋だった(こなみ)
そしてこれは僕の性癖なんですが、↓みたいな果実畑の斜面にあるトロッコみたいなやつがめっちゃ好きで、愛媛は至る所でこれが見れて幸せでした。
軌道がぐにゃんぐにゃんしてるとなお好きです。
再び北上して下灘駅へ。日中なので交通量が多く、また町中を走ることも増えたので退屈な走りになり、友人の眠気が限界に。僕はかまみくを聴くことで完全に目が覚め、快調そのものでした。このあたりで連続起床時間が24時間を超えたのでハイになっていたのかもしれません。
その後、松山でたらふく飯を食い(やよい軒)、
今治城をチラ見し、
最後の目的地、津嶋神社へひた走る。ガチのマジで道のりが退屈で、どうして俺はこんなことを……と半泣きで運転してた。
17時。ようやく最終目的地に到達。年2回しか赤色の橋が渡れないとはいうものの、ド干潮で歩いて渡れそうではあった。地元小学生の度胸試しで夜こっそり渡るとかありそう。
そして最後はお互い無言で走り、19時30分、ついに鳴門IC(正確にはローソン鳴門IC店)に到着。記録は約23時間、走行距離は約900km。成し遂げたぜ。
さて、完走した感想ですが、二度とやりません。睡眠はマジで大事です。正直今回は運が良かっただけで、普通に事故っててもおかしくないです。あと半分夜道で、しかもあんまり記憶がないし、残り半分もそこそこ混んだ町中だったので本当に苦行でした。序盤の室戸岬がクライマックスでしたね。
ポジティブな面としては、しんどすぎて写真もあんまりとれてないので参考記録にすぎませんが、それでも四国を、1000km弱を24時間以内で完走できた、という事実は何らかの自信になりました。いるかもわからない後進にアドバイスするなら、おそらく反時計回りの方が精神的に楽だと思います。やらないのが一番ですけどネ。