【day15】重厚長大【日本一周】

洋画で好きなシーン……

警察などの公権力を出し抜いた主人公たちがその後捕まるんだけど、権力側の弱みを握っているがゆえに罪を帳消しにしてもらうことに成功する。しかしイニシアチブは権力側にあるため、主人公たちが任意の憂さ晴らしをさせられるシーン……。(ハングオーバー!見ました)

 

2023/4/18

〇15日目。ネカフェも案外悪くないね。実は人生初で、ほんのりと敬遠していたのだけれど、いざ入ってみれば居心地良いとまではいかないにしても普通に普通だった。

バイクのそばで身支度していると、地元のおじさんに話しかけられる。なんでも昨日、同じようにバイクで日本一周しているキレイなネーチャンと話したらしい。ニアミスだったか……。まあ実際会ったところで変な対抗意識や何やらで遠巻きに眺めるだけなんだけども。

通勤ラッシュの市街地を通過し、呉へ向かう。

ちゃんと軍港してるな。舞鶴は建物にさえぎられて近くで見えなかったけど、ここはかなり間近に艦艇を目にすることができる。

潜水艦がこんなに結集してるのは初めて見た。

 

海に繋がる階段が好きなんです。

軍港の隣にはJMUのドックがある。一望できる高台へ。

一目見てああ、何かしらでっかいもの作ってるんだな、と思える規模の大きさ。しかしその中はたくさんの作業員の方が動き回っていて、AIや自動化が進む現代とはいえアナログな部分は確実に存在するんだな、と改めて気づく。そしてそんなアナログな部分が、自分が重厚長大産業を選んだ理由のひとつなのかもしれない。

どうでもいいけど、重厚長大軽薄短小という言葉の読んだそのまま文字通り、と言う感じめっちゃ良くないですか?重くて厚くて長くて大きいと、軽くて薄くて短くて小さい。そして二語ともマイナスなニュアンスがあるのもなんだか不憫で面白い。事実を並べただけなのにね。

 

〇そして艦艇などを眺めてアガった気分を昇華させるべく大和ミュージアムに向かうも、休館。しかし諦めきれないので、今日は広島に一泊して明日リベンジすることに。そうと決まればカプセルホテルを予約して(この頃はキャンプに嫌気がさしていた)、さて現在時刻11時。夜に市街地に戻るとして、どこに行こうか。

 

〇瀬戸内海にはたくさんの島があり、本州から橋で渡れるところもたくさんある。その中で適度に日帰りできるところを探し、安芸灘とびしま海道を走って大崎下島へ。

道中、音戸大橋に立ち寄り、

コンクリートでできた船を見た。

今では防波堤として第二の人生を送っている。

 

安芸灘大橋を渡る。片道570円。結構いい値段するが、島を繋ぐ7つの橋すべてを合算と思えば妥当ではある。最後の橋は海上で県境を横断する唯一の農道橋なんだとか。

そして終着の島、岡村島に着き、景色の良い高台への道を登っているときに事故は起こった。そう、立ちごけである。近くの民家でBBQ中の陽気な家族に助けられて何とか引き起こし、ひたすらに感謝しながら恥ずかしさのあまり逃げるように高台へ。

改めて被害状況を確認すると、フロントブレーキレバーがポッキリ。しかしそれ以外は大きな傷もなく、セローの頑丈さに助けられる。ホムセン箱もさすがの耐久性を見せてくれた。

なんならショートレバーっぽくなって扱いやすくなったし(強がり

しかしとはいえ、落ち込む。運転スキルにはそれなりの自負があったんだけどなぁ。まあ鼻っ柱のへし折られがこれくらいで済んでよかった、と思うようにしよう。

ちなみに景色は普通でした。

 

〇帰りしなに、地名に惹かれて御手洗に立ち寄る。御手洗(みたらい)かぁ。

どうも聞き馴染みがあるなと思ったけど、フリージャーナリストのほうは太刀洗か。福岡にその地名があったんだけど、なんとなく寄らなかった。しかし太刀洗万智ってまんま大刀洗町なんだな。なにか関わりでもあるのだろうか。

いい感じの雰囲気。米澤穂信もそうだが、西尾維新もキャラクターの名前に地名、それも九州のをよく使っている印象がある。安心院なじみとかそうだよね。めだかボックスもう一回読みたくなってきた。というか手元に置いておきたい。

 

〇そして特にやることもなくなったので、早めに広島へ戻る。今日の宿は広島のお宿。学生料金が身に染みるぜ。

シャワーを浴びて、観光へ。バガキンで夕食を済ませ、路面電車原爆ドームへ。

なにげに初。

その後は意味もなくアストラムラインに乗ったりして終了。前から乗ってみたかったんだけど、乗る頃には辺りが暗くて微妙でした。

 

〇15日目は200km弱。

 

〇お金。

ガソリン:600

橋:1140

飯:800

ホテル:3000

計:5540