2023/5/16
〇26日目。雨が降っていないだけでテンション上がる。西日本に住んでいると海沿いに大都市が無いのは不思議に思えるが、そりゃ津波とか来るなら当然だよな、なんて思いながら山を越えて太平洋へ。西廻りに比べて東廻りが発展しなかったのも関連ありそう。
〇しかし海までが遠い。東北の広さを実感しながらたどり着きたるは……
ただの港ではない。本州最東端である魹ヶ埼につながる登山道の入り口である。
というわけで登山開始。
最初は急坂が続く。登り切ったらあとは岬までゆるやかな下り。帰り道を思って憂鬱になりながら45分ほど歩いて到着。
本州最東端。45分も歩くと達成感もひとしおだ。
帰る頃には日も出てきてかなり暑かった。上は半袖一枚にして、クマよけに大音量で音楽を鳴らしながら45分の道のりを歩く。久方ぶりにしっかりと汗をかくと気持ちいい。
〇宮古駅前総合観光案内所で到達証明書をもらう。再び北上して、龍泉洞へ。
鍾乳洞めちゃくちゃ好きなんです。マジの探検感があって。
かなり深いけど、底が見えるくらいに透明度も高い。ここで泳げるアクティビティ、ぜひやりたいです。
鍾乳洞全体としては、そこまで広くない。一通り見て、(これだけ?)とは正直思った。自分の中の一等賞が秋芳洞なので、そこに比べればどうしても劣る。
〇また北上。岩手の太平洋沿いは無料でしかもしっかり整備されている野営地がたくさんある。海沿いだから熊のイメージもそこまでないものの、まだ夕方ということもありスキップ。
そして青森、八戸へ到着。蕪島神社へ向かう。
遠くから見ても分かるぐらい、島の周りに無数の鳥。
マジでめちゃくちゃいる。人慣れしているのか、ほんとに目の前まで近づいても逃げるそぶりを見せない。
神社のふもとに傘が置いてあり、それをさして参拝する。鳩よりも大きくカラスよりは小さいウミネコのサイズは絶妙に怖い。ふと無礼を働くと集団で襲い掛かってきそうで、ビクビクしながら階段を上る。
本殿の裏に見晴らしが良さそうなスペースがあったけど、臭いしうるさいし怖いので退散した。
〇しかし雨が降らないだけで本当に気分いいな。国道を法定速度で流すわびさびも理解できるほどの心の余裕も生まれる。八戸に着き、快活にバイクを停めて着替えだけ用意。ちょうど17時、いい感じの銭湯を駅の反対側に見つけたので散歩に出かける。
みどり温泉。昭和の銭湯イメージど真ん中。番台があり、着替えはカゴに入れて、勢いの弱いシャワー。身体にお絵かきしてるお兄さんがマッサージ機に揺られながら新聞を読んでいる横で、地元のおじいさんが番台さんに伝言を頼んでいる。すげぇな。
コーヒー牛乳で〆たあと、中心街へ。適当に飯を探し、モスへ。こういうとこで地元の店に入れたらいいんだろうけど、前日入れなかったのを引きずってたのかな。店内には高校生がたくさんいて、テスト週間なのかグループで勉強したまに駄弁っていた。その横でポテトをつまんでいると、自分がその仲間入りをしたような、地元に溶け込んだ感覚になる。でもそんな中、自分は日本一周をしてるんだ、ということを思い出すと昏い優越感に浸れる。
そしてまた歩いて快活へ。結局6kmほど歩いた。
〇というわけで26日目。
お金。
ガソリン:2000
鍾乳洞:1000
モス:1000
ネカフェ:2000
計:6000