【day24】あえて見送る【日本一周】

久しぶりに甲子園行ってきました。

内野席からはホームランの弾道が綺麗に見えて非常に良い。チケット融通してくれた友人に感謝。

サトテルHRかっこよすぎた

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2023/5/14

〇24日目。6時半に快活いわき鹿島店出発。さすがに東北地方、5月の早朝はひんやりとした空気で旅気分を盛り上げてくれる。

まずは内郷白水河川道、いわきの洗い越しへ。

日曜早朝とはいえ有名スポット、先客がいるかなと思ったけど自分だけだったので撮影大会。

ベストショット

前日までの雨のせいかは知らないけど、水量がかなりあって生半可な靴だともれなく浸水してしまいそう。

でも大丈夫。Timberlandならね。

今回の日本一周MVPは間違いなくティンバーだと思う。度重なる雨をことごとく弾き返しトレッキングだってお手のもの、さらにはカッコいいし身長も盛れる。ハタチの誕生日に背伸びして買ったものだけど、本当に良い買い物だった。

 

〇いったん海側に出ていわきマリンタワーを流し見したあと、北上。今日の最初の目的地、東京電力廃炉資料館へ向かう。道中のR6沿いには窓が割れ、中に埃だらけの商品が並んだままのブティックや、まっさらな外装ながら店内は真っ暗、人影もなく駐車場は荒れ放題の家電量販店など、徐々に震災の遺構らしきものが見え始める。

海沿いを走っていた道が少し山側に逸れる。東側には福島第二原発があるからだ。そこへと続くであろう道は封鎖され、立ち入り禁止、帰還困難区域の看板が立てかけられていた。

 

開館まで時間があったので少し道を逸れて海側へ。

奥に見えるのが福島第二原発(のはず)

道路も土地も綺麗に整備されている。復興、とは言うけれど、元の状態に復することはないのだろうな、と思う。

 

〇資料館に戻り、ツアーに参加する。

1時間半ほど、社員さんがじっくりと説明してくれる。こういう見学ツアーみたいな形態は自分のペースを乱されるのが嫌であまり参加してこなかったけど、実際やってみると耳からの情報は結構入りやすく、すぐ質問もできるのでやりやすい。食わず嫌いだったな、と反省。

とはいえ、1.5時間では網羅できないほど濃密な展示だった。廃炉の話は興味深かったので、もう少し歳をくってからまた来たい。

 

双葉町へ。災害伝承館へ向かう。

避難が滞り、バスの車内で高齢者が亡くなった、という事例が印象的だった。

 

意外だった展示がある。避難した住民の意向調査だ。

戻るつもりのない人が大半だった。復興を、復して興ると定義するなら、もう二度と復興することはないのだろう。もし東京なら、大阪ならどうなるのだろうか。ふと、そんなことを思った。

 

エヴァっぽい

一通り展示を見終える。外の廊下には、住民の写真がたくさん飾られていた。被災してから現在まで、生活のさまざまな瞬間が切り取られている。津波で自分以外の家族全員を失った人の写真を前にして、どんな気持ちでいればいいのかわからない。

 

海側から。


〇震災遺構の請戸小学校へ。

 

〇被災地は行っておきたい場所だった。去年あたりのブログでも書いている。

shaker0831.hatenablog.com

被災って、実際どうなのか?

去年抱いたこの疑問には、「分からない」としか言えない。正直、遅すぎた。無神経かもしれないけど、1日、それも流し見でしかないが見て回った感じ、目に見える痕跡は意識的に残されているもの以外ほとんどなくなっているように思われた。だとすれば、自分にとってここは「昔災害があった、数ある地方の中のひとつ」でしかない。それがわかっただけでも収穫だ。

 

〇北上して仙台へ。

鹽竈(しおがま)神社

仙台中心部はいずれ旅行に来ることもあるしいいか、のメンタリティ。この旅で大事なのは”あえて見送る”精神なのだ。

 

少しでも距離を伸ばすべく、石巻へ。天然温泉元気の湯で汚れを落とし、近くのモスバーガーへ。なんともう閉まってた(20:30)。田舎の洗礼を存分に受けつつ、快活クラブ石巻中里店で不貞寝。

 

〇というわけで24日目。300kmほど。

吾妻磐梯スカイライン蔵王エコーラインも行かないというライダーに石を投げられそうなスタイル。

お金↓

ガソリン:1200

風呂:1000

飯:1000

博物館:1000

ネカフェ:2000

計:6200