時空を越えた緊張感

2024/2/15

 

・早朝に起きて、長浜にある海洋堂フィギュアミュージアムに行くつもりだった。亀岡まで出てから9号線で京都を突っ切り、鯖街道をかすめて琵琶湖大橋渡って湖畔を北上し、路面凍結チキンレースを目論む。

 

・帰りは多賀SAのSTRICT-Gでガンダムアパレルを冷やかし、インスタで見た京都のデカ盛り醤油ラーメン食って、なんなら銭湯でも引っかけて帰ろうと思ってたのに。起きたら11時ですべてを諦めた。7時と8時とアラーム何個もかけたのに4度寝くらいしてしまった。つらい。

 

・昨日凍結してない道探して結構プラン練ったんだけどな。晩飯食ってすぐ寝る夜寝した結果どうにも寝つけず朝4時までリール見てたらこのザマだ。日々に緊張感がなく、(どうせ次の日もいけるし)なんて思うのが癖になり、メリハリがつかない。歳食ってからこの日のことを恨むのだろう。

 

・なので未来の自分に失望されないよう、日記を残す。過日の君は貴重な一日を完全に無駄にしたわけではないよ、と。まあでも自分のことだし、意外と寛容かもしれない。今の俺もそんなもんだよ、的な。だとしたら今の俺が怒るわ。金あってどうせ独身の自由な立場なら何でもできるだろ。何しかはやれよ!!!!

 

 

・時代を越えた緊張感を保つべく、さらに今日は本を読みました。

改めて読んで思うのは、氷菓に比べて作中時間が飛び飛びだなぁ、ということ。春期が高1の春で、夏期は高2夏、秋期は高2の秋に始まり完結は高3夏。氷菓はふたりの距離でようやく高2だから、かなり差がある。アニメは夏期までやるということだけど、作中の時間の扱いが少し難しそうだな。「そして1年後……」みたいなモノローグが入るんだろうか。

 

・そしてやはり面白い。自分は結構再読グセがあって、そのたびに新たな発見があるから一度じゃ理解しきれてないんじゃないかと自分の解釈能力にたまに落ち込むけど、今回はその気落ちなんかどうでもいいほど良い体験だった。考えることができるだけで共感できない2人が真の互恵関係を築く。ベストではないけどベター、という明け透けな宣言には笑っちゃったけど、お似合いだなぁ、としみじみ思う。

 

・最終巻どうなるんだろうな。ざっと見た感じ短編と冬期限定で終わりっぽいけど。冬期限定でそれぞれを上回る白馬の王子様/黒いランボルギーニ(?)のお姫様が出るとはちょっと考えにくい。瓜野くんと仲丸さんでその展開はやったし、最終巻でそれは突飛な感じがする。しかも小市民シリーズに通底しているのは「光の米澤穂信」像だと思うんだよな。さよなら妖精やIの悲劇系ではなく。

 

・じゃあラブラブちゅっちゅエンド確定かというと、いやまさかそんなことは……と思ってしまう。まだ米澤穂信作品の「終わり」を見たことが無いから、畳み方が想像つかない。単純にすっと終わるわけがないので、非常に楽しみ。

 

 

・母から3Dフードプリンターの話を聞いた。公衆栄養学、という分野らしい。歯がなくなって固形物が食べられない老人が唐揚げを食べたい、となったときに柔らかい素材を使って作ることで要求を満たす、みたいな。

 

・10年後にはそれが一家に一台レベルになり、人々はスーパーへ食材のもと、いわばインクとQRコードのレシピを買いに行くようになるのだという。へー。料理の美味しさはあんまり想像できないけど、毎食同じようなものを食べる筋トレする人とか、食にあまり興味ないような人の間では流行りそうだな。直方体の固形物からチャーハンの味がしたらちょっと面白そうではある。