【台湾環島day9、10】落差104【台北~関空】

2024/3/7、8

・今日はもう帰るだけでバイクは乗りません。ただの旅行記故宮博物館へバスで向かう。

横転を前提にした天井の脱出口。安心設備のはずなのに不安になるな。

 

・バスの運転が荒いような。ウィンカー出さないとか煽るとかはないけど、とにかく発進停車がクイック。キュッと止まってキュッと動くので、乗り降り直前直後は気を遣う。連日の雨によるスリッピーな床と、電動バス故の立ち上がりの速さでなお危険。この一台だけでなく全体的にそうだったあたり、国民性がせっかちなのか。

 

・到着。かなり広いとのうわさだけど、今日はケツの予定にサウナを入れてるので無問題。元気と体力を前借りして挑む。

 


・解説は中国語と英語なんで100では楽しめないけど、所々日本語解説がある。その中で国宝として、米芾の手紙が展示されていた。手紙の内容とかよりも、その作品解説がすごく良かった。

正直、筆で書いた文字の評価をする、ということに今までピンときていなかった。整っているかそうでないかでしかないだろ、と思っていたけど、それぞれの文字をどのように書いているか、に着眼した「書法」という軸があるらしい。

 

非、尺などは上下左右に美しく整っているのに対し、慶、還などは左右に傾いている。1つの文字それぞれにバランス感覚をもって書いているらしく、

文字の中心に縦画がない場合は、上部の中心と下部の中心にずれを生じさせて、右上がりのバランスを保ちます。
字形により上部を小さく構える場合は、下部の右下を張り出したり、右に寄せたりしてバランスを保ちます。
逆に上部が大きく構える場合は、上部の左端を左に突き出し下部を引き締め、バランスをとります。

米芾(べいふつ)ってどんな書家? | 書道専門店 大阪教材社より引用

 

単語にしても、文字間を詰めたり空けたりすることで印象に軽重の変化をつけたりだとか。ああ、こうやって評価するんだ、という新鮮な驚きがあった。美術品、特に現代アートなんかは往々にして「何が良いのかわからない」と言われるものだけど、実際何をもって良し悪しを決めているのか、という判断軸を知れることはすごくいい勉強だと思う。自分がそれにどう思うかは別として。

 

・雨も上がったっぽいので、士林を歩いて昼飯を探す。まずは日本のサイトで紹介されていた胡椒餅。ちょっと胡椒が強すぎかもな。

 

続いて本命の餃子屋さん(またかよ

人気店らしく、昼過ぎでも何組か待っていた。

先に注文を伝え、店外の掲示板に自分の呼び出し番号が表示されるのを待つスタイル。

 

頼んだのは鍋貼と酸辣湯

美味しい。酸辣湯は初速がかなり酸っぱくて、飲んでくうちに美味しさが分かり始める。そして餃子は相変わらずタレの正解が分からんかった。次行くときはポン酢持参しようかな。

 


・腹ごしらえの後、台北駅周辺まで移動してお待ちかねのサウナ。天龍三温暖というところで、700NTでタオル使い放題休憩室食事処つきで24時間営業と非常にありがたい。

 

サウナは50℃のスチーム薬草と90℃、110℃がある。90ですら熱いのに、110なんかどうなっちゃうんだろうか。冷静に考えたら汗全部沸騰してヤバいんじゃないか、と思って入ってみたが、案外いけないことはない。しかし床と接する足の裏が痛くなるのもあって5分ちょいで限界だった。現地の人は余裕なのかな、と思って見てたけどだいたいみんな5分くらいで出てくるし、他の2つに比べて入る人もほとんどいなかったのでそうでもないみたい。

 

そして水風呂は2つあり、20℃くらいのぬるめと、6℃。前者は深くて泳げるほどの広さがあり、ずっと居られるほど気持ちよかったけど、6℃はもうダメージだった。身体の内側も冷えてきたなー、という感覚の前に表面が全部凍りついたように思える。出てからも身体がジンジンしていた。

 

・風呂をあがって、休憩室へ。

こことは別に、二段ベッドがたくさんある仮眠スペースもある。

サウナ入ったあとにすぐ寝れるのはやはりめっちゃいい。前方のテレビで日本のちょっと古い無修正AVが流れてたので、真ん前に陣取ってしっかり拝見しながら寝落ちした。

 

・2時間ほど寝た後、少し汗ばんでたのでもう一回風呂に入って、晩飯。飯場に来るたびにHなマッサージの勧誘が来るのは少し閉口した。

無料ドリンクバーもある。神~

やはり餃子。そして今回はタレが用意されていたので、ようやく正解が分かりました。

・サウナでたっぷり8時間を過ごしたのち、MRTで空港へ。フライトまでの待ち時間で現金を使い切ろうと思ったらクレジットオンリーだったワンミス。

 

・23:30の飛行機で香港へ。9時間のトランジットを乗り越えるべく、まずはマクド

ご当地限定バーガーはそこそこだったけど、ポテトを食えるのが嬉しい。

 

その後空港の椅子と死闘を繰り広げ、全く寝れないまま微妙に腹を下し、搭乗前に忘れ物に気づいてターミナルを端から端まで移動するなどした後、帰国。

お疲れさまでした。