青春の終わり、あるいは

・2024/3/31、つまり甘ったれ学生最後の1日。当分は社会の歯車としてぶん回す/回される予定なので、その花道を飾るべく、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』12、13、14巻をついに読みました。

 

 

 

 

玉縄とのラップバトルなんかどうでもええから由比ヶ浜結衣を幸せにせんかい比企谷八幡馬鹿野郎!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!でも雪ノ下雪乃との関係は2人の結末としてはこれしか考えられないって感じでBA(Best Answer)かも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

・取り乱しちゃった。がっつりネタバレだけど14巻の発売2019年、つまり5年前だから許されr……5年前!?

 

・中学の時に友達からのうコメ、『俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している』を借りてからラノベにハマり、はじめて自分で買ったのが俺ガイルだったと思う。それからは夢中になって読みふけり、pixivハーメルンssまとめ速報で二次創作を探し続けた。だからかなり思い入れのある作品で、比企谷八幡は当時の憧れだった。捻くれて斜に構えるのがカッコいい、と思ってたので八幡よろしく作文でかましたり、教師に意味もなく反抗したりしていた。超恥ずかしいけど、よく考えたら今もいっしょか。

 

・3巻通して、interludeの各人のモノローグが良かった。これまでずっと一人称で、惚れた腫れたの話を比企谷八幡がしなかったもんだから、急にラブコメのラブが主張し始めていいぞいいぞ……となっていた。捻くれ文体だけじゃなくて女の子の心情もこんなエモーショナルに書けるなら、別路線も期待しちゃっていいんですか渡航先生?(そんなあなたに結があるそうです)

 

・だからこそ、14巻で由比ヶ浜結衣がなんかあっさり脱落していって、ん?と思ってしまった。12、13巻であれだけ比企谷八幡との関係があったのに、八幡からのリアクションも薄くそのまま行ってしまった感。君には君を好きな娘を振ったという十字架をもっとしっかり背負ってほしい。雪ノ下も等しく。だから新生奉仕部に合流してきた時もえ?そのリアクションで済ます?マジ?なんか軽……となっちゃった。

 

・新があるじゃない、って話もあるんだけど、1つのシリーズで一体どうやって畳むのか、という期待があった分、これは別の世界線です、ってお出しされてもいや……まあ食うけどさ……みたいな。実際自分が思うにヒロインレースはまったくの互角で、どちらを選ぶにせよ相当の理由と過程が必要になるぞ……と震えていたので。いや、違うか。むしろ書いてくれるだけありがたいか。それは絶対そうなんだよな。9年続いたシリーズにピリオドを、しかも明確なものを打ってくれただけで感謝感激雨あられ。じゃあお前エヴァにも同じこと言えんの、と聞かれたらそれまでだけども。

 

由比ヶ浜問題はいったん置いといて、結末としてはマジ最高だった。覚悟完了八幡パイセンまじかっけっす。さすがハーメルンpixivでのクロスオーバー主人公歴は伊達じゃない。最近見たらヒロアカにまで出張してて驚いた。めちゃめちゃ現役ですやん。

 

・実際、その一言を言うためにプロム計画ぶちあげてどう考えても遠回りなんだけど、そうでもしないと言えない、伝わらない言葉がある、っていうのは面倒くさい似たもの同士の2人にめちゃくちゃお似合いの結論だし、2人が結ばれるならこうでしかなかったよな、という納得をもたらしてくれて嬉しかった。たった一言を言うためにたくさんの準備をして、最後にぶっ放すという枠組みはミステリーでも最後の一撃、みたいな言い方をするけど、それと同じ気持ちよさがあった。

 

 

・とにかく、これでようやく長年の肩の荷が下りた思いだ。14巻は確か発売当初に買ったんだけど、読んだら俺の青春が終わってしまう、片付けられて引き出しの奥の方にしまいこまれて二度と顧みられないような、過去になってしまうのが嫌でずっと積んできたものだった。今回勇気を振り絞って夜を徹して読んだけど、そんなことはない。割とマジで自分のバイブルというか、ほんとに原点みたいな作品で、今現在の自分の行動考え方趣味嗜好その他すべてがこの影響下にある。そんなものを忘れられないし、よしんば忘れたとしても俺の中で生き続けているというか。ありきたりな結論だけど、マジでそうだな~と思う。

 

・少し時間が経ったら、結と新をどうにかして読んでみようと思います。新はまんだらけとか行ったら置いてるのかな。